今ここに戻ると、時間との関わり方が変わっていく

「もっと早く」
「もっとちゃんと」
「もっと気を配らないと」

そんなふうに、
時間に追われるような感覚のまま、
一日を過ごしてしまうことがあります。

やることは次々に浮かび、
まだ終わっていないことが気になり、
目の前のことをしていても、
心はもう次へ向かっている。

責任感がある人ほど、
この状態を「普通のこと」として
生きてきたのかもしれません。

目次

時間に追われるとき、意識は外に向いている

どうやったらうまくいく?
他人に迷惑をかけずに済むには?
もっとちゃんとできるためには?

そうやって考え続けるうちに、
呼吸は浅くなり、
肩や胸のあたりが固くなり、

何も起きていないのに
急かされているような感じが
強くなっていきます。

そして気づけば、
「忙しい」
「時間が足りない」
という思考が頭の中を巡り、
自分を責めたり、
誰かのせいにしたくなったりすることもあります。

「時計の針を追いかける」というのは、
ただ忙しいということではありません。

意識が外へ向き、
時間や相手や状況に
自分を合わせようとしている状態です。

そのとき私たちは、
今ここにいる自分からではなく、
外を基準に生きるようになります。

すると苦しさの原因も外に見えやすくなります。

時間がないから。
あの人がこうだから。
状況が悪いから。
私はこんなにしんどい。

そうして、
自分が世界に振り回されているような感覚が
強くなっていきます。

思考はあなたそのものではない

でも、ここで少し向きを変えることができます。

今、頭の中で流れているその声は、
本当にあなた自身でしょうか。

「急がないと」
「遅れている」
「もっとやらないと」

その声はあまりにも自然で、
長く一緒にいたぶん、
自分そのもののように感じてしまいます。

けれど思考は、
あなたそのものではありません。

それは、
心の中を通り過ぎていく反応のひとつです。

だから必要なのは、
思考をなくすことではなく、

「あ、今、急いでいる思考が出ているな」
「ちゃんとしなきゃ、が始まっているな」

と気づくことです。

それだけで、
思考とのあいだに少し空間が生まれます。

空間が生まれると、身体に戻りやすくなる

思考との距離がほんの少しできると、
それまで思考の速さに引っぱられていた意識が、
少しずつ今へ戻りやすくなります。

そのとき、戻る場所になってくれるのが身体です。

身体はいつも、今ここにあります。

呼吸。
足の裏の感覚。
椅子に触れている背中の感じ。

身体の感覚は、
過去や未来ではなく、
いつもこの瞬間にあります。

だから、
思考に飲み込まれそうなときほど、
身体に意識を向けることは、
今ここに戻る助けになります。

今ここに戻ると、起点が自分に戻る

身体の感覚に戻ると、
意識の起点も少しずつ外ではなく、
自分に戻ってきます。

ここでいう自分とは、
思考で何とかしようとしている私というより、
今ここで感じている、この生きている感覚です。

その場所に戻ると、
同じ状況の中にいても、
何に応じて、何を手放せばいいのかが
見えやすくなります。

一人で抱えなければいけないと
思っていたことに、
助けを受け取れる余地が
見えてくることもあります。

「あれをやらなければ」と握っていたことが、
「今はそこまで必要ではないかもしれない」と
ゆるむこともあります。

世界を押して進もうとしなくても、
必要なことが自然に動き出していく。

そんな感覚が、
少しずつ育っていきます。

時間に追われる感覚は、関わり方で変わっていく

変わるのは、
時間そのものではありません。

時間との関わり方です。

外に振り回されながら生きるのではなく、
今ここにいる自分から、
時間の中を生きていくこと。

その違いが、
日々の感触を少しずつ変えていきます。

時計の針を追いかけているときは、
世界に押されているように感じやすいけれど、

今ここに戻っているときは、
自分のいる場所から、
目の前の出来事に触れられるようになります。

すると不思議と、
世界が少しやわらかく応じてくるように
感じられることがあります。

今ここに戻るためにできる、小さなこと

次のことを考えながら動くのではなく、
まずひと息吐いてから立つ。

急いで結論を出そうとする前に、
身体の感覚に意識を向けてみる。

不安に飲み込まれそうになったら、
目の前にその不安が本当にあるのか、
確かめてみる。

そんな小さな戻り方を重ねるうちに、
意識は少しずつ外ではなく、
自分のほうへ戻ってきます。

まとめ

外に合わせ続けているとき、
私たちは時計の針を追いかけながら
生きるようになります。

けれど、
思考とのあいだに少し空間が生まれると、
身体に戻ることができるようになります。

そして身体に戻ることで、
意識の起点もまた、
外ではなく自分へ戻っていきます。

今ここに戻ることは、
何か特別なことではありません。

自分を急かす思考に気づき、
ひと息ついて、
身体の感覚に戻ること。

その小さな積み重ねが、
日々の見え方や、
時間との関わり方を変えていきます。

Natural Flowでは、
思考を起点に生きることに疲れてしまった方が、
今ここにいる自分へ戻りながら、
日々を生きていくための時間をご一緒しています。

セッションについてはこちらをご覧ください

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