顕在意識くんの大きな特徴は、言葉巧みで、理論的、コントロールしたい、ジャッジ好き。
硬くて、四角いイメージ。
一方、潜在意識ちゃんが生きる世界は、エネルギーが渦巻いている。
純粋な感覚が息づいているので、非理論的、直接的、不可解、未知数。柔らかくて、丸いイメージ。
潜在意識ちゃんは、のびのびとゆるやかで、つかみどころがない。
子供のように純粋で自由。
良いも悪いもなくて、すべてOK。
心地良くて、喜びと愛に溢れている。
一方で、突き進むようなエネルギーも持っていて、望みを教えてくれるし、その叶え方も知っている。
でも、言葉では表現しないから、何も知らないし、分からない。
そこには、分からないという心地よさ、自由さ、楽しさがある。
顕在意識くんは、潜在意識ちゃんからやってきた情報をキャッチし、フィルターにかける。
してもいいか、しない方がよいか、悪いことか、良いことかなどを過去の経験値から総合的に判断して結果を出す。
「やりたいけど、やらない」と決めた時は、どうしてやらないのかという情報を集めて、理論的に納得させようとする。
「今はお金がないから」「時間がないから」だったら仕方ないよね、と。
「ほら、TVでも老後はお金が必要になるって言ってるよ」「またやらないといけないことが増えたから、やっぱりやらないでよかった」と。
不安になったら、違うことをして気分転換をしてみたり、「大丈夫だよ」って声を掛けて不安を消そうとする。
そうして、一時的な避難所に逃げる。
変わることは未知の世界に飛び込むことだから、危険。
出来る限りのリスクを抑えて、今の安心を守ろうとする。
今の安心が脅かされないことが、幸せで安心だと思っているから。
顕在意識くんにとって潜在意識ちゃんは危険な存在だ。
だから、いつも見張っておかないといけない。
「おかしなことをしてないかな」「わたし、大丈夫かな」「わたし、合ってるかな」
顕在意識くんの思いとは関係なく、潜在意識ちゃんは自由奔放にエネルギーを送り続ける。
言葉にすれば、「自由って心地いい」「ほっとしたいなぁ」「楽しいことしたい」「愛したい」「それはしたくないなー」などなど。
顕在意識くんは、フィルターにかけて、潜在意識ちゃんのエネルギーが外に出るのをコントールしている。
簡単にできそうなことならやるけど、ちょっと難しそう、面倒そうだと思うと、やらない。
人の顔をうかがって、本音とは違う言動をする。
「こうすれば、丸く収まるんだから」と、自分に言い聞かせる。
潜在意識ちゃんが「やりたい」のに、顕在意識くんが「やらない」と判断すると、摩擦が起こる。
潜在意識ちゃんが「いけいけGOGO!」と、アクセルを踏んでいるのに、顕在意識くんが「ダメダメー!」とブレーキを踏んでいる。
この摩擦のエネルギーが、心のざわざわ、もやもやを生み出す。
顕在意識と潜在意識の不一致。
こうやっていつも悩みは発生するのだ。