
顕在意識くんと潜在意識ちゃんが教えてくれる、本当の自分の声
私たちの中には、ふたつの意識があります。
ひとつは「顕在意識くん」。もうひとつは「潜在意識ちゃん」。
このふたりは、まったく性質の違う存在。
でも、どちらも私たちの一部であり、いつも一緒に人生を創り出しています。
顕在意識くんは、計画的で慎重な“守り役”
顕在意識くんは、言葉が得意で、理論的で、頭で考えるのが大好き。
過去の経験をもとに「どうすれば安全か」「正解はどれか」を判断します。
- コントロールしたい
- ジャッジが好き
- 計算が得意
- 四角くてカチカチのイメージ
変化や未知の世界に対しては警戒心が強く、
「今の安心を守ること」が彼の大きな目的です。
だから、潜在意識ちゃんが自由に動こうとすると、すぐにブレーキをかけたくなります。
潜在意識ちゃんは、感覚で生きる“自由な本質”
一方の潜在意識ちゃんは、まるで子どものように純粋で自由。
エネルギーで感じ、理屈ではなく直感で「これが好き」「これはイヤ」と判断します。
- 柔らかくて、丸くて
- 言葉にはならないけど、本音にまっすぐ
- 理屈よりも感覚、ワクワク、愛、喜び
彼女は、「やりたい」「これが心地いい」「今、感じたい」と、
制限のない世界からエネルギーを送り続けています。
良いも悪いもなくて、ただ「そう感じる」。
そこには、純粋な生命の流れがあります。
顕在意識くん vs 潜在意識ちゃん:葛藤のはじまり
たとえば、潜在意識ちゃんが「これ、やってみたい!」とアクセルを踏んだとしても、
顕在意識くんが「そんなの無理だよ」「今はタイミングじゃない」「失敗したらどうするの」と
ブレーキを踏んでしまう。
すると、内側に摩擦が起こります。
- やりたいけど、やらない
- 本音ではYESなのに、行動はNO
- 胸がざわざわ、心がモヤモヤ…
この「エネルギーの不一致」が、悩みや停滞感の正体です。
顕在意識くんは、守りたいだけ
顕在意識くんは、私たちを守ろうとしているだけ。
「危ない目に遭いたくない」「今の安心を手放したくない」。
だから、何かに挑戦しようとすると、あらゆる理由を並べて止めようとします。
- 「今はお金がないから」
- 「老後のことも考えないと」
- 「誰かに迷惑がかかるかもしれない」
すべて、理論で自分を納得させて「やらない理由」を作り出します。
でもその裏側には、潜在意識ちゃんのエネルギー=本当の気持ちが、ちゃんと流れているんです。
本当のあなたの声を受け取るために
潜在意識ちゃんは、今日もあなたの内側から、ささやくように語りかけています。
- 「自由って、心地いいな」
- 「やってみたいな」
- 「このままじゃ苦しいな」
- 「ほんとは、愛したい」
顕在意識くんがその声をフィルターにかけて、「それって正しい?危なくない?」と判断する。
そして、安全そうならやる、難しそうならやめる。
人の顔色をうかがい、無難な選択をして、
「まぁ、これで丸く収まるし」と自分に言い聞かせる。
でも、潜在意識ちゃんが「行きたい」と言っている方向と、
顕在意識くんが選ぶ方向が違うとき、あなたの中にはエネルギーの葛藤が生まれます。
そのモヤモヤは、本当のあなたからのサイン
心のざわざわ、モヤモヤ、不安感。
それは、あなたの中で本当の自分が動こうとしている証です。
「自由に生きたい」
「本音を表現したい」
「愛とつながりたい」
その声を、押し込めるのではなく、少しずつ感じてあげることで、
顕在意識くんと潜在意識ちゃんが、少しずつ手を取り合えるようになります。
それが、エネルギーの一致=心の平和への道なのです。