“問題がない状態”を恐れている自分に気づくとき


「私たちは、自分の思い込みで世界を見ている」
そんな言葉を、耳にしたことはありますか?

実は人は、外の世界を“あるがまま”に見ているようでいて、
ほとんどの場合、自分の内側にあるフィルターを通して、
目の前の出来事を意味づけしています。

つまり、私たちはそれぞれの思考によって、自由に“思い込む”ことができる存在なのです。

問題を前提とした世界

もし、自由に思い込めるなら、
心が軽くなるような考え方を選べたらいいはず。

けれど実際には、多くの人が自分にストレスを与えるような思い込みを抱えています。
たとえば…

「人生は大変なもの」

「苦労の先にしか幸せはない」

「何か問題があって当たり前」

こうした前提があると、たとえ目の前の悩みがひとつ解決しても、
また別の問題を探してしまったり、
「きっとまた何か起きる」と不安を感じ続けてしまうのです。

問題が“あること”に安心している心

これは少し不思議に思えるかもしれませんが、
私たちは“問題のない状態”に、どこかで不安を感じています。

何かに悩んでいる状態に慣れすぎていて、
それが「自分らしさ」や「安心材料」になってしまっていることもあります。

実際、問題が完全になくなることを想像すると、
「不安」「ぽっかりした感じ」「手放したくない気持ち」が出てくる人も少なくありません。

それは、潜在意識レベルで「問題を所有することで安心していた」から。
私たちは、何かを“持っている”ことで安定しようとする傾向があるのです。

それが物質(お金やモノ)であれ、悩みや不安であれ——
「持っていること」が、自我にとっての拠り所になっている場合もあるのです。

コントロールしたい心を手放すとき

悩みや問題を手放せない背景には、
「現実をなんとかコントロールしようとする意識」があります。

でも、よく考えてみてください。
もし、その“コントロールしたい思い”が薄れていったら——
あなたの心は、今よりもっと自由になるはずです。

実は、問題というのは、
“握りしめなければ”ただ流れていくものなのです。

気づきのワーク(セルフリフレクション)

  • 自分の中に「コントロールしたい」という思いはありますか?
  • もしそれが完全になくなったら、どんな気持ちになりますか?
  • 「問題が何もない状態」を想像したとき、心の中で何が起きますか?

この問いに向き合ってみることで、
あなたが握りしめていたものに気づけるかもしれません。

信頼の感覚が、人生の流れを変えていく

コントロールする必要がないと気づくと、
心の奥に“信頼”という感覚が戻ってきます。

そして、信頼が深まるほど、
不思議なくらい人生はスムーズに流れはじめます。

潜在意識がサポートし、
あなた自身があなたを信じられるようになるからです。

まずは、小さなところから。
「問題を持たない自分」へ、少しずつ心を開いてみてくださいね。

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