
「今度こそ変わりたい」
そう何度も決意してきたのに、
なぜか同じ場所に引き戻されてしまい
また自分を責めてしまう…
そんな感覚を抱いたことはありませんか?
それは、あなたの内側で
魂の本当の声と、過去の自己との“綱引きが
起こっているサインかもしれません。
このとき私たちに働いているのが
「ホメオスタシス(恒常性)」という、無意識の力です。
ホメオスタシスとは?
ホメオスタシスとは、変化せずに現状を維持しようとする働きのこと。
体のバランスを保つだけでなく、心や行動のクセにも強く影響しています。
たとえば――
- 本当は変わりたいのに、なぜか元に戻ってしまう
- 大きな気づきがあっても、日常に戻ると忘れてしまう
- いつもの不安や思考に、無意識に戻ってしまう
これらはすべて、ホメオスタシスの力が働いている状態です。
「やりたいことが分からない」という悩みも
実は、「やりたいことが分からない」という悩みも、
ホメオスタシスの表れのひとつです。
わたし自身も、長くこの悩みを抱えていました。
人生を変えたい。
自分自身も変わりたい。
でも「やりたいことが分からない」と、
どう動けばいいのか分からなくなっていたのです。
この迷いの状態はたしかに不快なのですが、
一方でどこかに“安心感”もあることに気づきました。
なぜかというと――
「やりたいことが分からない」ことで、
今のままでいられるからです。
これは、エゴが私たちを守ろうとする
やさしい言い訳なのかもしれません。
制限された信念とエゴの連携プレー
ホメオスタシスを支えているのは、
心の奥にある制限された思い込みとエゴの声です。
たとえば…
- 「私はうまくいかない」
- 「どうせ失敗する」
- 「成功したら責任が増える」
- 「変わったら嫌われるかも」
これらの声は、私たちを守るために無意識に再生されていて、
変化を「危険なもの」として扱うのです。
魂の声とエゴの綱引き
魂は言います。
「もっと自由に、もっと本質的に生きたい。」
でもエゴは訴えます。
「変わるのは怖い。今のままでいた方が安全だよ。」
この綱引きが強くなるときほど、
私たちは変化の入口に立っているのです。
超えていく鍵は「気づき」と「愛」
この綱引きに、勝とうとしなくていいんです。
むしろ、エゴを敵にせず、
「ありがとう。今まで守ってくれて」と
やさしく見つめてあげることが大切です。
そこから、少しずつ本当の自分へ
戻っていく道が開かれていきます。
- 「もう、変わってもいい」
- 「私は、楽しみながら変化する」
- 「本当の私を生きていい」
こんなふうに、自分に響く言葉を
かけてあげてくださいね。
本当のあなたへ還る道
“うまくいかない私”ではなく、
“魂の私”として生きること。
変わりたいのに変われない――
その感覚は、実はあなたの魂が
もうすでに次のステージを望んでいる証拠です。
そこに気づいたとき、
ホメオスタシスの力は少しずつ緩み始めます。
変化の先には、もっと自由で、
もっと愛にあふれた世界が待っています。
おわりに
もし今、
「なんとなく違和感がある」
「迷ってばかりで動けない」
「自分の本音がわからない」
そんな感覚があるなら、
それは目覚めの入り口にいる合図です。
進もうとしているのに
元の場所に引き戻されるような感覚も、
氣づきの光を照らすことで
やさしく溶けてていきます。
焦らず、丁寧に。
そしてあなた自身のペースで。
本質のあなたに還る旅は、すでに始まっています。
コメント