
「ちゃんと自立しなきゃ」
そう思ってがんばっているのに
ふと誰かに甘えたくなる時ってありませんか?
そんな時、
「また依存してしまっているのかな」
「こんな自分じゃダメだ」と
心のどこかで自分を責めてしまうことが
あるかもしれません。
けれども最近、私はある気づきを得ました。
甘えるという行為の奥には、
実は“愛と信頼”があるんじゃないかと。
頼ることと依存の違いは、エネルギーの向きにある
一見似ている「頼る」と「依存」。
でもその違いは、エネルギーの流れを
見ていくと明らかになります。
「依存」の背後にあるもの:
- 満たされない想い
- 誰かに認めてもらいたいという渇望
- 不安や欠乏感
このような状態のとき、エネルギーは自分の外へ向かい、
相手に“埋めてもらいたい”という感覚が強くなります。
結果、相手に対して執着やコントロールが
生まれてしまうことも。
一方で、「頼る」とはどういうこと?
それは、自分の中にある愛や安心感が土台となって、
他者にエネルギーを自然に流していく行為です。
たとえば、
「わたしはわたしで大丈夫」
「今、ここにあるだけで満たされている」
という内側の安定感があってこそ、
素直にお願いしたり、甘えたりできるんですね。
そしてこのとき、人との関係も自然に調和しやすくなります。
赤ちゃんの在り方が教えてくれること
わたしたちは誰もが、生まれたときには
100%人に委ねて生きていた存在です。
赤ちゃんは、自分で何かをすることはできません。
ただ、存在するだけで、
全幅の信頼をもって周囲にゆだねています。
けれど不思議なことに
赤ちゃんを見ると誰もが優しい気持ちになったり、
自然と愛があふれたりしますよね。
これはきっと
赤ちゃんの「無条件の信頼」に触れたとき、
私たちの中にある愛が引き出されるからなのだと思います。
だからこそ、
「誰かに依存したい」「寄りかかりたい」と感じる自分を
ただ否定してしまうのではなく、
“愛と信頼を育てているプロセス”として
受け入れてあげることが大切なのかもしれません。
わたし自身も、そうやって自分を許せるようになった
過去に、私も経済的に
家族に支えてもらっていた時期がありました。
当時は、「ちゃんと自立しなきゃ」と思いながらも
支えてもらっていることに罪悪感があり
モヤモヤした気持ちでいっぱいでした。
でもある時、ふと気づいたんです。
「今、助けてもらえること自体が
ありがたいことなんだ」って。
そこから少しずつ、
感謝のエネルギーが循環しはじめて
「頼ることもひとつの愛の表現なんだ」と
感じるようになったのです。
エネルギーを自分に戻すだけで、世界は変わる
誰かに強く気持ちが向いているとき
無意識のうちに自分のエネルギーを
手放してしまっていることがあります。
そんな時は、静かにこう問いかけてみてください。
「今、わたしのエネルギーはどこにある?」
そして
- 自分の感情に寄り添う
- どんな思いもジャッジせずに感じてみる
- 「わたしは、ただ存在しているだけで大丈夫」と伝えてあげる
そんな風に、エネルギーを内側に戻してあげると
自然と安心感が生まれ
必要なときに誰かに頼ることも素直にできるようになります。
頼ることは、愛を信じる強さでもある
一人ですべてを抱え込まなきゃいけないわけではありません。
助けてもらうことも、誰かに甘えることも
本当は「自分と相手の愛を
信じているからこそできること」なのです。
あなたの内側に愛が循環しはじめると
人との関係も、人生の流れも
やさしく変わっていきます。
あなたは、あなた自身で満たされる存在。
でも、必要なときには
安心して誰かに頼っていいのです。
頼ることは、愛を信じる強さでもあるのだから。
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